2005年04月16日
トーノZEROアニメ感想トランスフォーマー ギャラクシーフォース total 2909 count

3Dなのに踏みつぶされてペラペラになるマンガ映画の王道を行くランドバレットとガスケット!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のギャラクシーフォースの感想。

サブタイトル §

第15話「バドとホップの都会旅行」

あらすじ §

 惑星スピーディアのレースは、ランドバレットとガスケットが卑怯な妨害を行いますが、サイバトロンは協力してそれを乗り越えます。エクシリオンは2位に終わります。しかし、レースはまだ続きます。

 地球では、バドとローリが、指定された古代の遺物を探して大学内を探索します。バドは、秘密諜報部員ごっこのノリであるため、ローリはヒヤヒヤします。しかし、白衣の眼鏡美女、考古学のルーシー・スズキが持つオーパーツの中に、それを発見します。

 スタースクリームは、人間に紛れて暮らすことに不満を持つサイバトロンをリクルートし、仲間に加えます。

感想 §

 燃えるレースのドラマ。そして、真面目な任務とごっこ遊びがごっちゃになった子供の冒険が同時並行して面白い構成ですね。

 レースの方は、仲間の支援を精一杯受けて走るエクシリオンの素直さが心地よいですね。

 バドとローリの冒険は、多少なりとも世の中というものが分かっているローリと、まだ現実と遊びの区別が明確ではないバドのコントラストが面白いですね。そして、ここが最も重要な点ですが、明らかに幼すぎる子供として描かれたバドは、けして大人の仕事にしゃしゃり出る困ったガキ、として描かれてはいません。彼なりに精一杯努力していることを、前向きに肯定的に描いていますね。そこは、とても好感が持てるところです。

 もう1つの見どころは、オーパーツを集めまくっていかにも怪しい研究者のルーシー・スズキ。まあ、この作品世界の中では、結果的に正しい路線を進んでいる訳ですが。しかし、なかなか可愛い女性ですね。

 それとは別の見どころは、何回も繰り返し出てくる、トランスフォーマーに乗るトランスフォーマーというシチュエーションです。これも意外性があって面白いですね。

 そして忘れてならないのは、踏みつぶされて薄くペラペラになるランドバレットとガスケット。こういうマンガ映画のお約束のような描写を、わざわざ3Dの世界でやるのが面白いですね。そう、3Dとはリアルに奉仕するためのものではなく、もっと自由なものであるはずです。この作品は、正しく3Dを扱っています。

今回の一言 §

 バドが名乗るゼロゼロナインナインというのは、非常に凝ったネタですね。これは少なくとも3つのね元ネタを持っているでしょう。1つは、有名な映画シリーズの「007」。もう1つは、石ノ森章太郎の古典的名作マンガ、「サイボーグ009」。そして、海外TVドラマの「0011ナポレオンソロ」です。

今回の名台詞 §

ギャラクシーコンボイ「迷惑をかけて済まない、オートランダー」

 実に大人の会話ですね。大人も子供もちゃんといる世界は奥行きと広がりがあります。

スタースクリーム「全てにはいと答えるのが良い部下ではない」

 なんと奥の深い言葉でしょう!

 こんな台詞を聞けるとは、ギャラクシーフォースを見ていて良かった!